核兵器が交渉の場に

2019年2月12日 | GORDON LAFORGE

二度目のサミットの開催が近づくにつれ、非核化が再度議論の的となる

先週末、2月27日~28日にベトナムのハノイで開催されるトランプ大統領と金正恩委員長の第二回サミットに向け、米国当局者は平壌とソウルで議論を行った。昨年注目の的となった歴史的会談以来北朝鮮政府は全く核兵器廃絶へと進んでいないようであるが、この問題に関する国際的な報道は多くはなかった。

朝鮮半島における非核化の問題は今回の首脳会談で再度注目を浴びることとなった。Predataのシグナルによれば、朝鮮半島の核兵器に関する関心が急速に高まっている。以下のグラフから分かるように、北朝鮮の大量破壊兵器および韓国での核兵器取得の可能性に関するハングルでのオンライン検索が増加している。


2017~2018年の北朝鮮による軍事威嚇および兵器実験に関するウェブページでのアクティビティは特に高くなっており、韓国のネチズンにとって昨年の危機は未だに記憶に新しいものであることが分かる。

韓国が核兵器に興味を持っている理由を分析するのは簡単なことではない。過去に韓国人に対し自国が核兵器を取得することの意味についてオンライン調査を行ったところ、米国のソウルに対する安全保障が疑わしい時期にはこのシグナルが急上昇していた。しかし、今回のシグナルの高まりは第二回米北朝鮮首脳会談により、挑戦半島の非核化が進められるかどうかに対する関心の高まりを示しているのみということも考えられる。

いずれにせよ、ホワイトハウスの動きにより北朝鮮の核計画の問題に再度注目が集まっているのは確かだ。同時に、トランプ大統領が実際に非核化への具体的な約束を引き出すかどうかは別の問題である。