不動のマドゥロ

2019年1月22日 | GORDON LAFORGE著

ベネズエラの独裁者は長く権力を保持したかもしれないが、大衆の圧力は再び勢力を高めている。

1月10日、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は二期目となる5年間の任期に就任した。昨年秋に勝利した選挙は野党がボイコットしたため、その結果はごく一部の国々を除き承認されていない。南米および中米諸国 (およびカナダ) によって構成される多国籍グループ「リマ・グループ」は、就任式を目前に制裁を科し、これまで以上に痛烈にマドゥロ氏を批判した上で、同政権の正当性を認めないことを明らかにした。

経済が破綻し、治安部隊の一部が反乱し、世界各国が壊滅的制裁を科す中、マドゥロ氏は意外にもなかなか説得に応じようとしていない。だが圧力は上昇している。以下のシグナルが示すように、マドゥロ政権に関連するオンラインアクティビティはここ半年ほどで最高レベルに達しており、同政権に対する視線が高まっていることが分かる。

さらに抗議行動や騒動 (言い換えれば暴動) を予測するPredataのシグナルは過去1週間に、これまで何カ月間で最高のレベルに達した。

昨日、カラカスの大統領宮殿近くの貧困地区では、そこに配備されていた国家警備隊抗議が反逆すると、抗議活動が発生した。反逆は武装部隊により鎮圧され、抗議者は追い払われた。野党勢力の指導者として大衆の支持を受けている国会議長のフアン・グアイド氏は、マドゥロ氏から権力を奪う可能性に言及し、1月23日に街頭で抗議するよう人々に呼びかけた。Predataの高いシグナルレベルは、人々がその呼びかけに応じるであろうことを示唆している。