カシミール襲撃

2019年2月19日 | GORDON LAFORGE

世界有数の軍事地域での死傷者を出した自爆テロにより、核武装するライバル国間の緊張状態が危険水域まで上昇する危険。

先週の木曜緊張状態にあるインドのカシミールにおいて、パキスタンのジャイシュ=エ=ムハンマド過激派集団の自爆テロが発生。爆発物を装填した車がインドの準軍事部隊に衝突し、カシミールの過去30年でも史上最悪の42人が死亡するという結果となった。
攻撃を受け、Predataのセキュリティ部門ではインドとパキスタンの両方のシグナルが過去数年で最高レベルを記録した。このシグナルは国家安全保障インフラおよび各国の問題に関連するウェブページやソーシャルメディアフィードの収集に対するアクティビティを測定するものである。


攻撃に対するデジタルの反応の大きさは、核武装する二国間の危険な緊張の高まりを示している。2016年末の警備員への過激攻撃においてもシグナルは急上昇したものの、先週木曜の爆撃と比較した場合レベルは低いものであった。これまでのところ、今回の爆撃はインドの暴徒によるカシミール住民への攻撃、そして9人の死者を出したインド兵とカシミールの分離独立勢力の間の銃撃戦を引き起こしている。また、それと同時にシグナルは高まり続けている。

5月に総選挙を控え、国家安全保障を強調するヒンズー教の国家主義者であるナレンドラ・モディ大統領は、テロの責任者を罰することを誓い、怒りによりインド人を結集させようとしている。デジタル分野での強い反応は同大統領の二期目の選挙にプラスとなると考えられるが、南アジア、そして潜在的に世界にとってますます危険な状況を反映するものとなっている。