イスラエルとイランは戦争に向かっているのか?

2019年1月29日 | GORDON LAFORGE著

オンラインアクティビティは、シリアにおいて地域に対する意味合いを持つ平行で展開される紛争に関する懸念が上昇していることを示している。

報道によれば先週、イスラエル軍はダマスカスにおけるイラン勢力の標的に対する攻撃を行い、同軍はシリア内のイラン部隊に対する攻撃を継続した。一部のアナリストは、イスラエル軍の攻撃は、シリアを舞台とするもの、より幅広い地域紛争へと拡大する可能性があることから、テヘランとエルサレムの間での並行戦争へとエスカレートする危険性について警告を発した。

デジタル領域からの指標は、そのような懸念に実体があることを示している。第一に、イスラエルに居住すると思われるヘブライ語のインターネットユーザーは、イランの国防態勢と軍事力に関するウェブページに対しより高い関心度を示している。これは、イスラエル人が (1) イランの脅威についてこれまで以上に心配していること、もしくは (2) イスラム共和国に対するイスラエル政府の作戦を注視していることを意味している。その動機が何であれ、アクティビティの上昇は、緊張が高まっているという考えを支持するものである。

さらに、イランが支援しレバノンを拠点とする武装組織ヒズボラについてのデジタル領域での懸念が先週、急上昇した。ヒズボラの指導者ハサン・ナスラッラーは3時間に及ぶテレビのインタビューで、シリアの紛争に引き続き関与するイスラエルに対し脅迫を発した。同氏の好戦的な発言は共感をよび、英語とアラビア語の両方で、ヒズボラに関連するオンラインアクティビティが過去半年程の間で最も上昇するきっかけとなった。

これらのシグナルは、イスラエルとイランの間での治安情勢が以前にも増して緊迫していることを示唆している。シリアが依然として主な火種であることに変わりはないが、大衆のオンラインアクティビティにおけるトレンドは、周辺地域へと紛争が発展する可能性に対する懸念が強まっていることを示している。