中国にのしかかる負債の問題

2019年1月24日 |  SANA CHERUKURI

10年間にわたる無制限の融資が与える影響


王岐山国家副主席が昨日のダボス会議での演説で中国の景気低迷に対する懸念を軽視した発言をしたことから、中国の債務水準に関するデジタルの関心は過去3ヶ月で最高水準に急上昇した。このシグナルは中国の国債に対する世界的な関心によるものであると同時に、中国語話者のオンラインユーザーの中国の国債、債券、債券の評価、ならびに公的債務と他国の債務との比較レベルについての懸念が原因となっていると考えられる。

他の政府や中央銀行と比較した場合、北京は金融政策の制定にかなりの支配力を持っているものの、中国の債務レベルは過去7年間で4倍 となっており、1990年代以降そのような規模の債務拡大による危機を回避した新興経済は存在しない。不良債権は2018年末に正式に最高水準に達している。政府はこれが全体の2%にすぎないと主張しているものの、外部団体の見積もり によれば実際の指標は24%と見られている。

北京は平静を装っているものの、貿易戦争の結果として中国の産業は痛手を負っており、Appleの収益の低減からも明らかなように、国内消費の減速はその氷山の一角にすぎない。社債の債務不履行が急増している状況に関わらず、これまでの修正といえば、中央銀行が今月初めに銀行の準備金に必要な現金の額を減少させ、さらに多くの信用を注入するものであった。しかし他の信用サイクルと同様、負債の注入は収益を減少させるものであり、資本の非生産的な使用による経済の衰退が予測される。現状の持続が不可能になるのは時間の問題であろう。