ブレグジットへの興味は失われた?
重要な週が始まるのに対し、英国の一般大衆の関心は低下。
テレサ・メイ首相の改定離脱協定案に対する議会投票という現在の政府の存続がかかったブレグジットでも正念場となる週が始まるのに対し、なぜか一般の反応は冷ややかだ。ブレグジットに関する一般的なトピックと、その詳細についてのオンラインでの関心はクリスマスから新年にかけてのホリデーシーズンと同様低い水準であった。実際にオンラインで関心を寄せていたのは、ハードブレグジットによって最も影響を受けると思われる層のみであった。これは英国が現実を見ないままにブレグジットの崖を飛び降りようとしていることなのだろうか?次の3つのグラフでより詳しく説明しよう。
1. 一般大衆はブレグジットへの関心を失う
一般的なオンラインのブレグジットへの関心は、通常ウェブ検索が低下する新年にかけてのホリデーシーズンと同様の水準であった。国民投票、プロセス、主要人物、その他ブレグジットに関する初歩的情報は、1月15日の採決以来着実に低下している。
2. 政治通すらも興味を失う
北アイルランド国境、航空問題、漁業問題などの様々な方針こそがロンドンとブリュッセル間の交渉の肝となっているにも関わらず、それらの問題への関心すらホリデーシーズンの水準となっている。1月から2月にかけてこれらの問題がデジタルの関心を集めていたにも関わらず、3月初旬にはアクティビティは低下している。
3. ハードブレグジットへの恐怖は依然として残る
今夜の議会採決に向けて現れた唯一のブレグジットのシグナルは、英仏海峡における経済方針の懸念であった。英仏海峡間の商品の流通や人々の行き来に関する情報を載せたページでのアクティビティは、英語と欧州言語の両方で上昇している。主にフランス北西部の港への関心によって動機づけられているヨーロッパのシグナルは、最も顕著な上昇を見せた。